よくパンガン島というと、ヒッピーだったりフルムーンパーティーだったり、そんなことばかりがとりだたされるが、この島の音楽カルチャーは何もそれだけじゃない。しかも、この島でおもしろいのは、音楽のジャンルによって村の生息地やパーティー会場の場所、そしてファッションがそれぞれ違うというおもしろい現象が起こっている。

この島の音楽ムーブメントはやはり、初期ヒッピーによってトランスシーンから始まったようだ。なぜトランスシーンからなのか?これにはいくつか理由が挙げられるが、大変自由な環境にいるヒッピーカルチャーとトランスシーンは切っても切り離せないわけだが、彼らの時間軸は、一般の会社員とは別であり、彼らは場所を選ばず地球上を歩き回っている。そういった環境にいる彼らのカルチャーが世界各地で、イビザの初期、ロサンゼルスのヒッピーカルチャー、そしてパンガン、ゴアなんかのレイブカルチャーの聖地を必然的に形成していった。

なぜパンガンがそもそも、そうした聖地のひとつになったのか。まだまだ研究は深く掘り下げていく必要があるが、ちょうど今パンガンは空港のできる前のイビザのようなシーンに近いらしい。そして空港ができた後はまた大きく変わるといわれているがその通りだと思う。トランスカルチャーやヒッピーカルチャーはイコールではないものの、様々な共通点があるのも確かだ。

かつてはフルムーンパーティーもトランス一色の会場だったらしい。自分は、若いころDJの多くの人が描くであろう夢、パーティーアイランドへの野望をもったころ、本気でそういった島を将来つくりたいと思っていた。なので、どうやってこんな島ができたのかを実際に現地に行って、生活してみて、いろんな人たちと触れて研究しているので書いてみたい。

  • フルムーンパーティー 満月の日
  • ハーフムーンパーティー 半月の日
  • ブラックムーンパーティー 新月の日

この3つがよくパンガンの3大パーティーと言われているが、もっとも有名なのがフルムーンパーティーだ。1~2万人とも2~3万人とも言われるが、そのくらいの人数の欧米人ヨーロッパ人がこの島に集まり、特に年末年始になると5~6万人ほどになる島である。その模様は2016年にツアーを開催してみて大変に日本からも集まった。

<カウントダウンフルムーンの打ち上げ花火>

見ての通り、かなり大きな花火が打ち上げられ、しかもその花火は地面まで降り注ぐ(笑)イケイケタイランドならではのエキサイティングな花火である。

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そして、日本人も100名以上はいたと思うが、自分がプレイしていたもっとも音のいい箱、サンライズバーにて、今回東京の若手をキャスティングしてみた。ドラムンベースが好きな金ちゃんにとっては相当刺激的な経験だったと思う。みんなカチンコチンに緊張しちゃってたので、いつもの調子で欧米人を挑発してテンションMAX。

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これがそのときのビデオ。かなりハイクオリティな映像作品になっているが、これは東京の彼らのひとりが撮影して編集したものだ。最近の若手はとてもやり手だなと感心する。ちなみに自分はサブMCをやりながらステージに立ってサポート。だいぶ緊張がとれたのかみんなの雰囲気もだいぶ上がる。

ちなみにこのお世話になったサンライズバーは今年の5月で閉店してしまい、別のプロデューサーがEDM仕様にしてしまいました。ドラムンベース、ベースミュージックやってて思うのは、ほんとマイナーなジャンルだなって思う。アメリカンダブステップが流行って最近は日本にも似たような作品が多くなってきたけど、UK本場の音と比べるとどうも陳腐な音に聞こえてならない。正直、似たようなノイズばっかりがはやっておもしろくないし個性がない。みんながSKRILEX真似てるのみてると悲しくなる。でもこの箱は自分好みのオールドスクール系ドラムンベースやUK型ドラムステップ・ダブステップを流すので大変よかったけど、やっぱりEDMにシーンを消されちゃいました。

あとのシーンはそれぞれジャンルごとにビーチ沿いに箱が並んでドンドンやってるんだけど、どっちかっていうとお祭り的なもので音楽会場っていう感じではない。ハーフムーンはしっかり音楽会場って感じなのだが、プログレの会場だ。好き嫌いあるが最近はDJブースが増えたのでいろんなジャンルも楽しめる。

ブラックムーンパーティーは、どちらかというとトランス系だ。それはそれで楽しい。

これ以外にも100~200規模の小さいがクオリティの高いイベントがいくつも存在する。トップページで自分の写真があるがこれは、ディープハウスやテクノの色が強い女性に人気のフローティングパーティーだ。海の上に浮かぶ会場は揺れながら自分が踊ってるのか、揺れてるのかわからなくなる。

オーナーのアマンダさんは、このイベントの外にVOODOOという会場をスタートしたり、パンガンでも大人気のレストラン、フィッシャーマンズレストランなんかを経営しているやり手女性経営者。

とまあ、なんかパンガンの説明になったが、なぜこの島が生まれたのかというまえがきとして読んでもらえたらと思うけど、次また書きます。おやすみなさい。

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