そもそも、クラブミュージックに限らずバンドやレコーディングも含めて、作品をリリースするためにどんなものを使って始めればいいかわからない人も多いと思う。16年前、自分が作品をつくりはじめたときは、ハードウェア系の音楽制作が主流だった。たとえばAKAIのMPC。大体みんなこのサンプラーを使ってクラブミュージックをつくっていたが、いまでもこだわる人も多い。

<AKAI MPC2000パッドをたたいてリズムをつくるスタイルは世界的に定着した文化となった>

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今ではこのAKAIもPCやMACが主流となり、パッドの部分だけをMIDIコントローラにして今でもその文化は引き継がれている。他にもさまざまなハードウェア制作マシンが存在するが、ここではPC・MACを使った制作について紹介することにする。

音楽作品をつくるために直感やセンスだけでつくれるほど今の音楽業界はあまくない。そのひとつが作品を聴けるレベルにする技術だ。そんなのエンジニアのやることだと言っているあなたは一生ヒットしない世の中のほとんどの人がすぐになれる歌手と一緒だ。そもそも、技術を無視することで音の理解を深め、自分のおもった音を耳と技術で表現することがこの作業なのだ。アイドルやタレントになりたい人はこのブログを去った方がいい。

まず音楽をつくるソフトはこれまで多くのソフトが出てきたが、有名どころで言えば、Protools, Cubase, Soner,FL studio,といったDAW(デジタルオーディオワークステーション)という専用ソフトが主流だったが、ここ最近、Ableton LIVEが単独でそういったことを補ってしまっている。しかも軽くてバグりにくいことから、現在はこのAbleton Liveが主流と言える。

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PCにこんな画面が出てくるが、それにサンプラーやシンセサイザー、ドラムマシン様々なソフトが入っていて、レコーディングも可能。そして、これまでのDAWのようにシーケンサーとして曲の構成をつくることもできることから、これまでのDAWの存在価値が一気に下がっていった。ただこれをベースに、様々なプラグインは変わることなく重宝される。代表的なプラグインはWAVESである。値段も数十万円と高価だがそれ以上に作品づくりには欠かせないマストなプラグインだ。

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このWAVESがあればもう他のプラグインはいらないというくらいだ。何とか手に入れてください。

そして、自分はこうしたAbleton LiveにReasonをRewireで繋げて曲をつくっている。本当はAbletonLiveだけで十分なのだろうが、長く使ってきたため使いやすく軽い。そしてLIVE SETの時に使いやすいという利点からいまだにこれを使っている。

<Reason PCの中に納まるシステム・スタジオ>

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以上だいたいこのソフトを使いこなせたら技術は問題ないし、自分も完璧にすべてを熟知しているわけではないのだが、18歳から独学で4年くらいでプロと変わらないくらいには身についた。しかも学生時代だったので没頭できたのがよかった。これは、この技術を身につけて自分の思うがままの音を耳で調整して作り上げるという職人の世界なのだ。

これに加えて、さらに音を追求するならNative InstrumentのReaktorなんかで様々な音響機材を自作してみるのもいい。ただ、この世界に入ると本業から離れてしまい何をすべきなのか分からなくなる人多数。研究レベルで深堀してみるくらいがいいと思う。アナログシンセサイザー・サンプラー他様々なデジタル音楽機器をバーチャルでつくれる。

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まあここまでしなくても、本当に大切なのは感性をいかに音で表現するか、ギタリストと同じ作業をすることがアーティストやDJ・プロデューサーのお仕事なのでほどほどに。ここまでくればもう本物級。単なるオタクにならないようにすることが大切だ。というかここまで完璧にマスターするなんてのは自分もできてない。

これを育てるにはDJをやるのが手っ取り早い。そもそもDJとMIXERというのはもっとも単純なMIX作業で即興性が高いため、演奏としての要素も生まれたのが実際だ。自分はまず同じジャンルを深堀してから、さらに近いものへ広げていって、最初の頃はレコードを買いあさって散財もたくさんした。そして最近はDJもPC・MACで完結する。そして、自分はだんだんこの制作環境とLIVE SETは同じになって言ってる。

LIVE SETに必要なのは、PC・ソフト・MIDIコントローラ・オーディオインターフェイスの4つだ。そしてレコーディングや制作の際はその時々で楽器やマイクなどが必要になるだけ。オーストラリアのライブでは自分の制作環境をそのまま持って行ってLIVEしたようなものだった。

自分の機材リスト

PC DELL PRECITION 6400

Precision M4700 Mobile Workstation

東京時代にお世話になった大和レコーディングス(三木道三など所属)のオーナー兼プロデューサー、山本氏にDELLが一番拡張性がよくていいと聞いたので、それまで何も考えず購入してた自分は、今このマシンで制作・プレイしている。ただ、制作には強いのだが、LIVEにはCPU?の温度計?でいきなり音が飛ぶこともあってちょっと微妙。ただ、ノートのモンスタープロダクションである。これ1台でほぼどんな制作にも困らない。

・オーディオインターフェイス Konnekt24D or MOTU MicrobookIIc

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これまで一番音がいいと感じたのがこのオーディオインターフェイス。正直レコーディングから音の再生まで自分の感覚にはぴったり、ライブでも最高の音を出せるスーパーマシンだったのだが、壊れやすいという弱点があって、熱を持つと音が出なくなり、もっと小さくてよいものを探し出し始めた。そこで買ったのが MOTU MicrobookIIcだ。

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これがめちゃくちゃ小さいのに高機能ということで友達が購入。が、Konnekt24Dほどの音の良さが実現できず、もしこのサイズにKonnekt24Dほどの音質が実現できていればよかったのだがだめだった。ただ、オーストラリアのライブでKonnekt24Dくらいでかいオーディオインターフェイスを持って行ったのだがかなりつらかった。もうすこしMOTUをいじって音をよくできないか研究中。

・MIDIコントローラ

AKAI MPK

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これ1台あればシンセソフト・サンプラー簡単な調整をこれ1台でできる。Reasonに連携させて使っている。しかも1万円以下をきるコスパの高いところもつぼった。このつまみをぐりぐりしながらライブしていた。

 

・AKAI MIDIMIX

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こちらはAbletonLIVEを動かすために買った。薄いし安いしちょうどよい重さ。音のMIXのときにこれを利用。

以上この4点が自分が持ち歩く機材なのだが、いまではノートのバッグひとつに収まり、世界中どこでもプレイできるようになっている。ミニマルな装備で軽量を追求したセットがこれだった。ほんとはPCにつまみやフェーダーなどをそのままつけたいという欲求も。どこかにそんなキットがあれば挑戦したい。

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